ただ、最近、思うのですが、この「コンス」という“お辞儀”は啓蒙しているサイトよって言ってることが、まちまちで、若干、混乱を生じてきているように思います。
これは保守層としては、あまり好ましい状態ではありません。
ある程度、足なみをそろえなければ、できることもできなくなってしまいます・・。
純粋な小笠原流では、男女ともに前方で手を重ねることはないため、手を重ねるタイプの“お辞儀”は、すべてコンスの亜流である、という考えをしている方がいるようです。
以下のタイプの“お辞儀”はコンスと見なすべきなのでしょうか?


前方で手を重ねるタイプの“お辞儀”を許容するかどうか? という話です。。
Twitterを見ていても『疑わしいものは排除し、小笠原流で統一せよ!』というツイートが流れたりしていますが、個人的に少し無理があるのではないかな? と思っています(^^;
純粋な小笠原流で統一する・・・すなわち前方で手を重ねる“お辞儀”を完全に排除するとなると、膨大なクレームをいれなければなりませんし、そもそも、このタイプの“お辞儀”は、かなり以前から使われているのが確認できます。


私の考えは、下記URLに記してありますので一読していただけると嬉しく思いますm(_ _)m
[変な「お辞儀」の正体 朝鮮式(韓国式)コンス]
http://3gensoku.seesaa.net/article/370846368.html
* * *
混乱の一つに、著名マナー講師の「平林都さんが指導している“お辞儀”がコンスである」というものがあります。。
Twitterでも、このような主張を見ることがあります。
「元凶である平林都を排斥せよ」と・・。
そうなのでしょうか?
ちょっと検証してみましょう。
幸いなことにインターネット上には平林さんの動画がありますので、実際の指導風景を見ることができます。
上記URLの記事に記しましたが、私は朝鮮式(韓国式)コンスのポイントは以下の2つだと思っています。
@.肘の左右への張り出し具合
A.“お辞儀”をする際の手首の高さ
平林都さんが指導する“お辞儀”の「肘の張り出し具合」はどうなっているのでしょうか?




平林都さんが指導している“お辞儀”は、肘を曲げません。
よって肘が横に張り出すことはありえません。
では、手首の高さはどうなるのか・・・、
容易に想像できますが。。(^^;





とまあ、上記のような感じになります・・。
皆様は、どう判断されますでしょうか。
これをコンスとみなし、クレームを入れるべきでしょうか、、。
すべて見終わって、個人的な感想ですが、まぁ独特のキャラクターの方ですので好き嫌いがわかれるのでしょうが、そんなに変な印象は受けせんでした(^^;
お客様の言葉遣いによって、真意を見抜き、言葉遣い・反応を変えるのは、なかなか面白いと思いました。
画一的ではなく、応用がきくようにカリキュラム化されており、さすがはカリスマ講師だと思いました。
もっともプロですので、これくらいは当然なのかもしれませんが・・。
* * *
個人的な見解ですが、小笠原流と違うという理由で平林都さんのタイプの“お辞儀”を排除するのは、無理があるのではないかと思います。
そもそも形状が、朝鮮式(韓国式)コンスとは、かなり異なっています。
純粋な古式小笠原流は、商人ではなく武家の作法です。
また、確立した時期が古く、和装を前提にしています。
和装と洋装、武家と接客業、江戸・明治・大正・昭和の長い時間――これらの“流れ”の中で試行錯誤が行なわれ“違い”が育まれたのかもしれません。
「変な「お辞儀」の正体 朝鮮式(韓国式)コンス」にも書きましたが、手を横に置くというのは、何か圧迫感があるように感じます。
武家の作法をベースに、相手に威圧感を与えない方法というものが研究されたのかもしれません。
もしよろしければ・・―→

