2013年08月08日

「人種差別禁止法」を制定せよ

「宮崎日日新聞」さんが、ヘイトスピーチの蔓延を受けて「人種差別禁止法」の制定を呼びかけておられます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 日本政府は人種差別撤廃委員会への今年1月の報告書で次のように書いている。

 「処罰立法措置を取ることを検討しなければならないほど、現在の日本が人種差別思想の流布や扇動が行われている状況とは考えていない」 だが、憎悪発言がインターネット上にもあふれている現状を思うと、残念ながらこの認識は一時代前のようにも思える。

 脅迫、威力業務妨害など既存の罪による処罰が十分に行われていない状況も考えれば、「人種差別禁止法」の制定を検討すべきだ。法の下の平等を定めた憲法14条が禁じる人種による差別は何かを具体的に法で定義する必要がある。

 直ちに処罰を設けるかどうかは慎重に考えたいが、禁止法があれば人種差別デモを実質的に規制することが可能になるし、損害賠償など民事訴訟の根拠にもなる。

[「人種差別禁止法」の制定を検討すべき]
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=54922&catid=15&blogid=5&blogid=5&catid=15
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


このニュースの問題点は、


「インターネット上での発言について触れている」
「表現はどうであればデモの規制を視野に入れている」
「ヘイトスピーチという単語を使わず法規制をしようとしている」
「民事訴訟における争点に言及している」


以上の4点です。
宮崎日日新聞さんは、現状の法律で封殺は無理なので新しく法律をつくり潰しましょう、と言っておれます。


正直、少し考えなければなりません。
このような「小さな規制」から「大きな規制」に進む、というのはよくあることです。
もしデモ自体ができなくなったとしたら・・。
「ありえないw」と思うでしょうか?
たしかに「ありえない」かもしれませんが、そもそも、こういう議論が出てきてしまうこと自体、一手負けているのです。


「ありえる」「ありえない」関係なしに、そもそも、なぜ不利になるかもしれない議論をしなければならないでしょうか?
議論自体無ければそれで“終り”の話です。


宮崎日日新聞さんが、インターネットについて触れている点もポイントです。
この手の法律というのは、曖昧に作られることも多く、いかようにも解釈できてしまうことがあります。


日本は判例主義の国ですので判例を積み重ね規制されていくのでしょうが、インターネット上の活動にも何らかの制限が加わるような事態になるとしたら・・・悪夢としかいいようがありません。。


「人種差別禁止法」というフレーズも絶妙です。
「人種差別は無いほうがいいよね?」と言われて「あったほうが日本の為に良い」などと言える人間はまずいません。
少なくとも公けに言えるわけがありません。。
「人種差別禁止法」を、いよいよ制定するとなれば賛成するしかありません。


また民事による訴訟が可能になるとしたら・・。
裁判とは、やってみるとわかりますが、本当に、長く、辛く、お金がかかり、疲れるものなのです。
仮にそれに勝ったとしても、私達の活動に、大してプラスに働くわけでもありません。


民訴で訴えられました・・・最高裁までいきました・・・10年裁判しました・・・勝ちました!


それで竹島が返ってくるのでしょうか?
擁立した候補者が当選するでしょうか?
日本にいる反日スパイを一掃できますでしょうか?


なんで“まわり道”をしなければならないのでしょうか?
なぜ、無駄な戦いに貴重な戦力(労力と時間とお金)を割かねばならないのでしょうか?
戦力は分散せず、敵に急所に集中するべきです。


自らが不利になるかもしれない議論がおこる活動をするのは、正直、“まぬけ”な行動だと思います。


---------------------------------------------------------------------
現代社会においては、大規模な事業を行う場合には大衆の同意がかかせない。
したがって、その事業がいかに健全なものであっても、その良いイメージを
大衆の心に印象づけることができなければ失敗に終わる。
(宣伝広報学の父・Edward Louis Bernays)
---------------------------------------------------------------------


もしよろしければ・・―→ にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へ





posted by K_美樹 at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘイトスピーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月29日

愛国デモは反日デモ

この日記は、昨日の日記のつづきになります。
昨日の日記に


『愛国デモは、時として反日活動になっている』


と書きましたが、私はデモ自体を完全否定はしてはいません。
やりようによっては、効果があるのではないかと思っています。
やりようによっては、目標達成を可能とする“大きな流れ”をつくることができるのではないかと思っています。


しかし、今現在、そのような“流れ”にはなっていませんし、事実、中日新聞は「右女」なる造語をつくり、保守派たたきに利用しました。


[愛国に走る「右女」]
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013071602000226.html


『中日新聞は反日新聞なのでしょうがない』
このような声も耳にしますが、果たしてそうでしょうか?


私は、自分を保守派だと思っていますし、右寄りの人間だと思っていますが、反韓デモを賞賛・推奨する文章を思い浮かびません。。(-_-;
ヘイトスピーチを正当化し、激励する文章も思い浮かびません。


せいぜい、「表現の自由の範囲内である・・・」と、つぶやくぐらいしかできません、、。


要するに誰も正当化できない・・推奨できない行為なのです。
“大きな流れ”をつくりえない行動なのです。。
これは悪手・・・「不利な一手」です。



        *        *        *



ところで、下記のURLに、著名作家、天木さんが書かれた反原発デモを賞賛するコラムがあります。

[世界で一番平和で大きなデモ]
ttp://www.amakiblog.com/archives/2012/06/30/


読んでみますと、なかなか美しい文章です・・。
まず題名からして美しいです。


天木さんの美しい文章を少し引用してみましょう。。


圧倒的な数の無名の声が、政府に怒りをぶつけ、官邸を包囲する。
そのことが重要なのである。
デモに参加して声を上げる者が偉いのではない。
その声が政治を変える、その行動が重要なのだ。

ついでに言えばやたらに美しい女性が目についた。
若い人も年配の人も。
正しい事をやっていれば人は美しくなるということか。

そして最後に、私がつくづく実感したことだが、これは世界で最も平和なデモではないかということだ。
デモがおとなしいのではない。
『『『原発反対』』』の怒号は激しい。
本来ならばデモ参加者とそれを取り締まる警官との間で暴力沙汰になってもおかしくはない大規模のデモだ。

ところがデモ参加者は警察の指示に従って整然と行動する。
立ち止まると渋滞するから歩き続けてくださいと警官がマイクで注意喚起すと、デモを主導する者たちがその警察の指示を守るようにと呼びかけ、参加者はそれを守る。
こんな平和的なデモは世界ひろしといえどもないだろう。

まさしく平和なデモが政府の政策を変えるのだ。
世界に例のない平和で最大のデモが政府の誤りをあらためさせる。
この快挙の当事者となるために、一度はこの歴史的デモに参加しよう。



なかなか感動的ではありませんか・・。
こういう文章を見習わなければなりません。


私は、反原発派ではありませんが、その私ですら、なにか魂を揺さぶられてしまいます。
“原発推進派の”私が、こころ揺さぶられています。
天木さんの文章は非常に優れています。


この文章の『原発反対』を『日韓断交』に書き換えて読んでみると、なかなか面白いと思いませんかね?(^^;


そのような文章を新聞やブログに書いてもらわなければ、“大きな流れ”を生み出せません。
要するに、そういう文章を書くことができるデモをしなければならないのです。


そして、新聞にそういう記事を書かせることができれば・・、
インターネット上に溢れさせることができれば・・、
「私達の勝ち」です、“流れ”が変わります。


デモ参加者の皆さんは「あれはヘイトスピーチとは思わない!」とか言っている場合ではないのです。
保守系ブロガーは、「これは表現の自由の範囲内。 経緯を考えれば言われてもしょうがない。」とか書いて擁護しても目標達成には近づけないのです。


私に、そして各メディアに、下記のような文章を書かせることができれば、「私達の勝ち」です。


『日韓断交!』の声は激しく、デモはおとなしいものではない。
しかし、デモ参加者の規律は守られており差別表現もみあたらない。
デモ参加者は警察の指示に整然と自発的に従う。
どこまでも冷静で紳士的なのだ、未来への希望に燃えているのか時には笑顔すらも見える。
こんな平和的なデモは見たことがない。

そして、美しい女性や、品格のある男性が、やたらと目についた。
信念を持ち、正しき行動をしようとする気概は、その人の持つ空気すらも変えるのだろう。

世界一平和で美しいデモが政府の方針を転換させる。 世界一のデモが政治を変える。 不可能を可能にする。

私は今、歴史が変わる瞬間に立ち会っているのかもしれない。
私は、この奇跡を目に焼き付けるためにデモに参加し続けたいと思う。
私達は今、未来を作っているのだから・・。



ちょっと、やり過ぎでしょうか・・(^^;
上の文章は半分冗談ですが、言わんとしていることをわかっていただけると思います。


私に上記のような文章を書かせて下さい。
私は「ヘイトスピーチは表現の自由の範囲内」などと書いて、悪手・・・「不利な一手」の敗戦処理などしたくはないのです・・。


---------------------------------------------------------------------
現代社会においては、大規模な事業を行う場合には大衆の同意がかかせない。
したがって、その事業がいかに健全なものであっても、その良いイメージを
大衆の心に印象づけることができなければ失敗に終わる。
(宣伝広報学の父・Edward Louis Bernays)
---------------------------------------------------------------------


もしよろしければ・・―→ にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へ



posted by K_美樹 at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘイトスピーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

愛国デモは反日活動

中日新聞さんが、「右女」なる言葉を提唱しています。
なんでも保守的思想をもつ女性を指す言葉だそうです。


[愛国に走る「右女」]
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013071602000226.html


ニュースの内容はどうでもいいのですが以下の文に目がとまりました・・。


名古屋市に住む幸希(こうき)さん(41)は、一人暮らしの女性看護師だ。生まれ育った北海道から愛知県内の病院に職を得て十数年、多くの患者と出会い、命の重みを実感してきた。

だが、今年二月、東京・新大久保であったデモで、彼女が叫んだ言葉は激烈だった。

「竹島を不法占拠する韓国人を射殺しろ」「たたき出せー」。日章旗を持つ人々の列に連なり、韓国が実効支配する島根県・竹島の日本領有を訴えた。

自らの主張を正当化するため、特定の民族や団体などに憎悪むき出しの言葉を投げつけるヘイトスピーチ。ただ、彼女は「あれがヘイトスピーチだったと思ってはいない」と言い切る。「周囲の人に考えてもらうための表現です」



幸希さんの熱意には共感いたしますが間違ったことをしていると思います。


まず、「竹島を不法占拠する韓国人」とありますので、竹島を奪還したいと考えておられるのでしょう。


しかし、竹島を奪還するには「奪還しようと本気で考えている人」を増やし、その上で同調者を増やし、“大きな流れ”を作り、選挙で候補者を擁立し、「奪還しようと本気で考えている人」を投票所へ行かせ、擁立した候補者を当選させ、国政・行政に送り出さなければなりません。。


『韓国人を射殺しろ』と叫ぶことで上記を達成できるでしょうか?


また・・、『あれがヘイトスピーチだったと思ってはいない』とありますが、幸希さんがどう思っているかは、大衆には関係がないことなのです。。


幸希さんではなく、大衆・・・「未来の幸希さんの同調者」が、どう思うかを考えなければなりません。
より多くの人に同調してもらえるかどうかを考えなければなりません。。


幸希さんがやっていることは、「周囲の人に考えてもらうための表現」ではなくて、


---------------------------------------------------------

『自分はこういうことを大声で言える一風変わった人間なので
 どうか皆さんは、近づかない欲しい。』

『新聞、テレビ、各種メディアは、この様子を全国に発信し
 保守活動を叩く起爆剤にして欲しい。』

---------------------------------------------------------


という表現です。
幸希さんは愛国活動をしていると思っていますが、結果だけみますと、竹島奪還から遠ざかる反日活動になってしまっています・・。


もしも、「レイシストしばき隊」の皆さんが、「“未来の同調者”がどう思うか?」ということを熟慮し、以下のような演説を行ったとしたらどうなるでしょうか?


---------------------------------------------------------
在特会の方々の差別表現はあまりにひどい、私は悲しい、
なぜ、同じ人間がいがみ合わなければならないのか・・。
皆さんの力を貸して欲しいのです、私は、ただ、ただ、差別を
無くしたいだけなのです・・。私は、在特会の皆さんも含め、
日本を愛するすべての人が、仲良く笑って暮らせる未来を信じたい。
---------------------------------------------------------


と演説したとします。
「レイシストしばき隊」が擁立した候補者に投票する大衆は、何%かはでてくることでしょう。
反日スパイの地盤は強固なものとなっていきます。


何%どころではすまないかもしれません。
戦争、原爆を経験した日本は「平和」「友好」「慈愛」に弱いのです・・。


もう一つ、逆のパターンを考えてみましょう。。
もし「レイシストしばき隊」の皆さんが、幸希さんと同じ手法をとったとしたらどうなるでしょうか?


---------------------------------------------------------
レイシストを射殺しろ!! レイシストをガス室に送れ!!
差別を助長する犯罪極右集団、在特会というゴキブリを
一人残らず抹殺することで日本の真の維新は完了する。 
日本は極右化している、愛国をうたい日本を篭絡するゴキブリを
一匹残らず国外追放しなければ世界から孤立する。 
同志よ、力を貸して欲しい、真の正義は我々にある。日本人よ覚醒せよ!!
---------------------------------------------------------


と演説したとします。
さて・・・何人が投票してくれるでしょうか?
候補者を当選させることができるでしょうか?


これから愛国活動をしたいと思われる方は、以下の言葉を、よくよく噛み締めなければなりません。


---------------------------------------------------------------------
現代社会においては、大規模な事業を行う場合には大衆の同意がかかせない。
したがって、その事業がいかに健全なものであっても、その良いイメージを
大衆の心に印象づけることができなければ失敗に終わる。
(宣伝広報学の父・Edward Louis Bernays)
---------------------------------------------------------------------


明日につづきます。


もしよろしければ・・―→ にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へ



posted by K_美樹 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘイトスピーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月27日

愛国デモは「負け」ている

憲法学の権威、戸波江二さんが、
ヘイトスピーチに対する法規制の必要性を毎日新聞で述べています・・。


[識者に聞く ヘイトスピーチの規制立法、必要な時期]
http://mainichi.jp/select/news/20130703ddm012040173000c.html


戸波江二さんは、弁護士ドットコムでも同様の主張をされています・・。


[「憎悪表現」を規制すべきか? 憲法学・戸波教授に聞く]
http://www.bengo4.com/topics/441/


あまりよろしくない流れですね・・(-_-;
こういう小さな規制から大きな規制に移行していくことは、よくあることです。


もし、何らかの法解釈によりネット上の保守活動にも
何らかの法規制が行われる流れとなれば、保守勢力にとっては
大きな痛手となります。


正直なところ、ヘイトスピーチ自体が法規制されるかどうは、
そこまで大問題ではありません。


しかし、こういう議論がでてきてしまう時点で、実は、一手、負けています。


『これをヘイトスピーチだとは思わない』
『言論の自由の範囲である』
『これまでの経緯を考えれば言われてもしょうがない』


以上のようなことを書いている方を時々見かけます。
しかし、これは守りの論理であり、本質を外れています。


なぜ守勢にまわらなければならないのでしょうか・・。
問題は、

『そもそもなぜ、このような議論が起こってしまったのか?』
『なぜ、保守活動に法規制の可能性がおよぶかもしれない不利な議論が起こるのか?』
『なぜ、保守活動家自身が、保守活動にとって不利な議論がおこるであろう行動しているのか? 』

なのですね。。


---------------------------------------------------------------------
現代社会においては、大規模な事業を行う場合には大衆の同意がかかせない。
したがって、その事業がいかに健全なものであっても、その良いイメージを
大衆の心に印象づけることができなければ失敗に終わる。
(宣伝広報学の父・Edward Louis Bernays)
---------------------------------------------------------------------


上記の文章の意味を、もう一度、よくよく考えてみる必要があります。


毎日新聞が、憲法学の権威から、
「法規制は必要」というコメントを引き出してしまうような行動を起こすのは
自ら罠に嵌まっているようなものです。


不利な議論が起こっている時点で、一手、負けているのです・・。
悪手は避けなければなりません。
もし、愛国デモをやるのであれば、こういう議論がおきないように
やらなければならないのです。


逆に考えてみましょう。
「レイシストしばき隊」の皆さんが、大挙して町を練り歩き、


『日本政府は在日の皆さんを強制連行し蹂躙・拷問した!!』
『天皇は在日の皆さんに土下座して謝罪した上で一兆円払うべきだ!!』


と絶叫し、人々を威嚇し、日章旗を燃やし、町を破壊し、
その様子がテレビに映ったとしたら・・、
保守勢力にとっては、非常にありがたい行為といえます。(^^;


賢明な保守活動家は敵がありがたがるような行動をとってはいけないのです。


もしよろしければ・・―→ にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へ



posted by K_美樹 at 17:05| Comment(2) | TrackBack(0) | ヘイトスピーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。