2014年03月20日

大きな声を上げることは良いこと?

テキサス親父の愛称で有名な活動家、トニー・マラーノさんがVoiceのインタビューを受けたようです。


その一部がインターネット上で読めますので、読んでみてはどうでしょうか?(下の方にURLを張っておきます)
テキサス親父さんの経歴や、経験、考え方などがわかります。


以下、私が興味をひかれ、記録しておきたいと思った部分です。。


父(マラーノさんの父)が戦争から帰還したとき、日本人や日本の軍隊についていっさい悪いことを口にしないどころか、尊敬の念を抱いていたくらいです。

日本の捕鯨についてあまり深く考えたことがありませんでしたが、その記事を読んだとき「ちょっと待てよ。日本は多くの島から成り、その島に住む人たちは食料を海から獲っている。アジアに乗り込んで『これを食べてはいけない』と口出しするこの西洋人たちは、いったい何なんだ」と疑問に思いました。西洋人が日本に干渉をしていることに対し、激しい怒りの感情が湧いてきたのです

私の動画には反捕鯨団体からのコメントが数多く寄せられましたが、非常に卑劣な内容で、罵倒ともいえるものでした。一方そうした罵倒に対して、英語が書ける日本人視聴者が、丁寧ながら毅然とした態度で再反論をしてくれたのです。私はまさにそのとき、二つの文化の衝突を目の当たりにしました。西洋文化はがさつで品がありませんが、日本文化は丁寧で礼儀正しい。それでいて自分の立場をしっかりと弁護していたのです。

彼らの(慰安婦像設置の)資金の一部は中国から来ていると思われます。慰安婦像は日米間に亀裂を生じさせ、日韓間の亀裂を生じたままにするために建てられたものです。日米韓の3カ国がお互いに激しく対立しているのを見ることほど、中国が喜ぶことはありません。


大野:グレンデールの韓国系コミュニティには、日米間に亀裂を生じさせるという動機はあるのでしょうか。

マラーノ:それは主たる目的ではないと思います。日本はアメリカ国内でポジティブなイメージがあるので、日本を叩き、日本のイメージを落としたいと考えているのです。この慰安婦問題の背後にいる人びとは、どういうわけかすべて韓国人というわけではありませんが、あなた方の国に対して解消しようのない嫌悪感を抱いています。私からすれば病的に見えます。まったく理解できません。


大野:彼ら(慰安婦像設置者)の反応をテストするために、像の隣に座って写真を撮ったんですね。

マラーノ:もちろん、こうした像を公共の場につくることに対する不快感を示すためでもありますが、アメリカは慰安婦問題にまったく関係がありません


大野:署名運動については、アメリカ人からはどのような反応があったのでしょうか。

マラーノ:署名運動についてというよりも、この問題全体についての反応ですが、まず多くのアメリカ人は慰安婦問題を聞いたことがない、といっています。強制的な性的奴隷があったと信じている人も、「68年前のことだから、もう忘れよう」といっています。

[“テキサス親父”トニー・マラーノ、慰安婦像を叱る]
http://blogos.com/article/82440/


なんだかもう、優等生すぎて怖くなる回答ですね(^^;
頑張っていただきたいものです。


ちなみにテキサス親父さんの行動についての考察は、以前、「テキサス親父に殺害予告」という記事で触れましたが、上記のインタビューを読んでみますと、やはりブーメラン効果(大きな声で説得することで周囲が敵側の味方になる)が起きている感じを受けます。


>西洋文化はがさつで品がありませんが、
日本文化は丁寧で礼儀正しい
それでいて自分の立場をしっかりと弁護していたのです。

>あなた方の国に対して解消しようのない嫌悪感を抱いています。
私からすれば病的に見えます。まったく理解できません。


人間が動く心理については、ずいぶんと研究しましたが
『声が大きい=相手が動く』という訳ではないのですね・・。
『声が大きい=相手が敵になる』ということがあるのです。
これを韓国人はやってしまった・・・あいかわらずの短絡的な阿呆です。


この件については、以前、「テキサス親父に殺害予告」という記事で触れたことがありますが、今一度、引用してみます。


心理的リアクタンス理論というものがあります。
過激な、高圧的な言動・行動を行うと被説得者は心理的リアクタンスというものを引き起こすことが、数々の実験により明らかになっています。
そして、心理的リアクタンスが発生すると被説得者は説得方向とは反対の方向に意見を変えてしまうことも明らかになっています。
これを心理学用語でブーメラン効果といいます。


もともとテキサス親父さんは、この件に関して、かなり韓国側に配慮した発言をしていました。
日本に強く同調する立場ではありませんでした。
しかし、人間の習性のなんたるかがわからない一部の韓国人が、数千通のメールを送信、テキサス親父さんを過激に説得し心理的リアクタンスを引き起こさせたことにより状況は一変します。


テキサス親父さんはブーメラン効果により、韓国人の説得方向とは反対方向に意見を変え、慰安婦像に紙袋をかぶせ、日章旗と旭日旗を膝の上に乗せるという行動に出ます。

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自我が確立している人格、自我関与が高い話題に対して、積極的にアプローチすることで意見を変えさせるのは難しいのです。。


基本的には、相手の同調を得るという観点からは、過激な行動、急進的な行動はマイナスに働いてしまいます。
(私の経験上でも成功した例がありません)


多数の韓国人が、テキサス親父さんに対して過激で非倫理的な説得をこころみたことで、テキサス親父さんは日本の味方になりました。
これは人間の抗えない習性です。


大きな声を上げるというは否定しませんが、非倫理的でないことを前提としなければなりません。
そうしなければ努力すればするほど敵の味方が増え、努力すればするほど勝利から遠ざかるという努力逆転現象が起きてしまいます(ちなみにこの努力逆転現象を意図的に起こさせるスパイ工作が過去の社会変革運動で行われていたことが明らかになっています)。
韓国人のように自爆してはなりません。


過去に声が大きかった社会変革運動は多くありました。
しかし、その中の多くが敗れ去りました。
敗れ去った人々が何をやっていたのか・・・考えなければなりません。


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現代社会においては、
大規模な事業を行う場合には大衆の同意がかかせない。
したがって、その事業がいかに健全なものであっても、
その良いイメージを大衆の心に印象づけることができなければ
失敗に終わる。(宣伝広報学の父:Edward Louis Bernays博士)
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ラベル:テキサス親父
posted by K_美樹 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 慰安婦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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