安倍首相の靖国参拝以降、以下のような画像がTwitter上に流れているのが目につきます。
非常に人気のある画像のようで、テレビなどのマスコミで靖国参拝批判の報道がでると定期的に拡散されているようです。
実は、この画像、少し問題があるような気がします。
まず、上記画像を見てみますと靖国参拝を支持している国が複数あるような印象をうけますが、安倍首相の参拝以降、そのような声明を出している国は実際には一つもありません。
支持している外国閣僚も確認できていません。
また、中国・韓国・北朝鮮を除いた国としては、台湾、シンガポール、ロシアの3ヶ国は明確に批判しています。
この3ヶ国は、安倍首相の参拝以降、おりにふれて複数回、非難する声明を出しており、かなり強硬です。
EU、パキスタン、アメリカ、国連も消極的ながら批判しています。
また、インド、ベトナム、ドイツの声明も中立とはいえず、ややネガティブな印象を受けます。
そもそも、完全に中立なのであれば、黙っていればいいわけですし「話し合って解決しろ」というようなことをわざわざ言う必要はありません。
上記のソースは、すべて下記URLに記してあります。
[靖国参拝、各国の反応の総まとめ]
http://3gensoku.seesaa.net/article/384761765.html
* * *
以下、私が、今回しらべた内容で気になったもの、記録しておきたいものを記しておきます。
問題の画像では、インドが靖国参拝を支持と書かれていますが、そのような事実はありません。
むしろ、ややネガティブな談話が出ています。
タイも参拝支持になっていますが、そのような話はありません。
ベトナムが「我々は中国や韓国のような卑怯な外交手法をとるつもりはない」と発言したとありますがソースがよくわかりません(調べてみましたが発見できませんでした)。
産経によりますと、ベトナムが靖国参拝に対して声明を出したのは「今回が初めて」とのことですのでデマの可能性が高いです。
ベトナムは、今回、態度を明確にしていませんが「日本政府の説明を聞いた」と前置きしたうえで「日本が〜〜問題を適切に処理することを希望する」との声明を出しており、ネガティブな印象を受けます。
上にも書きましたが、完全に中立ならば黙っていればいいですので。
上記画像には、カンボジアのフンセン首相が「戦没者の霊を弔うことは当然のこと」というコメントしたと書かれています。
これに関して、ソースがよくわかりませんでしたので調べたところ12年前に、どうやらそんな感じのことをおっしゃっているようです、共同通信が報じていたようです。
事実ではあるようですが、かなり古い話ですね。
マレーシアの外相が「過去は過去である」と発言したとありますが、これもソースがわかりません。
調べてみましたが発言者の名前もわかりませんのでどうにも・・。
ただマレーシアの過去の発言をみるかぎり、あまり好意的ではなく、デマの可能性高いと思われます。
−マレーシア− (2001) オン・カティン 住宅・地方自治相 「私は首相の靖国神社参拝への抗議の意思を表明する先頭に立ちたい」 (しんぶん赤旗 2001年8月17日) −マレーシア−(2005) マハティール・ビン・モハマド 前首相 「死者を弔うのはどこでもできる。近隣国の不安をかきたてない方法があるはずだ。過去の首相は慎重だった」 (朝日新聞 2005年8月3日) −マレーシア− (2006) アブドラ・バダウィ 首相 「日本と近隣諸国が、間に横たわる障害を取り除かなければ、地域の平和と協力が影響を受ける」 (朝日新聞 2006年5月23日) |
シンガポールの「靖国問題も中国が心理的なプレッシャーをかけているだけ」というのは、初代首相のリー・クアンユーさんが言っているだけであり、第二代首相のゴー・チョク・トンさん、第三代首相(現首相)のリー・シェンロンさんは痛烈に参拝を批判しています。
また、この文章は後半部分がカットされています。
この文章の後半には
「靖国問題は中国が心理的なプレッシャーをかけているだけで、日中友好の底流は変わらない」
というような繋がる文言があり、「日中友好の底流」が変わったと思われる現在では、前半部分を持ち出してくることに意味があるのか疑問です。
インドネシア、ソロモン諸島、パラオの発言はおそらくは事実です。
多くのログが引っかかります。
ただ、すべて9年以上前・・・2005年以前の発言ですので元ソースは参照できないものが多いです。
台湾の李登輝元総統の発言は事実です。
ただ、現在の台湾は強固な参拝反対派であり(親日といわれる野党までも参拝を批判しています)、李登輝さんが総統を務めていたのは14年前です。
これを現在の状況を語る画像にもってくるのはどうなのかな? とは思います。
例えば、仮に村山元首相が「尖閣は間違いなく中国の領土だ」と発言したとしても、到底、国家・民意の代弁をしていることにはなりません。
ちなみにオーストラリアは、過去に靖国参拝を批判していますので(アレキサンダー・ダウナー外相、ソース元はThe Australian)、十数年も前のコメントをもってくるのであれば、こういったものも載せなければ偏向になってしまいます。
* * *
長々と書いてしまいましたが、要するに上記の画像は、マスコミの偏向報道を指摘する意図で拡散されていますが、かなり恣意的な内容が含まれており、一部、明確な嘘が含まれています。
繰り返し何度も拡散されているということは、誰も指摘する人がいないのでしょう・・。
リツイートを繰り返し、数十万人が見ていると思われますが誰も指摘していない状態です。
なぜ、このようなことを書くのか・・・私が、いい子ぶって、善人を気どり、保守勢力の足を引っ張りたいわけではありません、これを知ることが日本の勝利につながると確信をもっているので書いています。
実は、現在の保守には大きな問題が発生しようとしているのではないかと思っています。
これは私がよく書いている「慢心」や「油断」のことではありません。
以前から、ときどき書いているのですが、私は保守が戦うべき敵は、「国内の反日勢力(スパイ含む)」、「国外の反日勢力(主に中韓)」、そして、これら以外に『第三の敵』がいると思っています。
明日以降、そのことについて複数回にわけて記していきたいと思います。
ここまで読んで、私を反日スパイと認定、排除しようと思った方、せめてあと3日待ってください。
私は、ただ、ただ、「勝ち」たいという思い、日本を守りたいという思いで、命を削りながら書いています。
せめて、あと3日読んで下さい。
もしよろしければ・・―→
確かに痛烈な非難をしているのは隣国のみです。
自分も違和感を感じておりました。
おっしゃる様に、明確な支持を表明した国はありませんね。
自分はこちらから攻撃をする気は毛頭ございませし、ある程度我慢もします。
しかし、我慢の限界が超えたらそれこそ倍返しする性格です。
私も日本が好きで日本を汚そうとする連中は断固として許すことはできません。
深く感銘をしながら読ませていただいています。
今回投稿しようと思ったのは、管理人のおっしゃる第3の敵がすごく気になりまして、
もしかしたら?
先の大戦で日本をはめた連中が裏で立ち回って・・・またもや?
今後の展開を楽しみに拝読させていただきます。
頑張ってください。
日本が戦争に突入した頃のような民意を形成したい敵でもいるのでしょうか…。
コメントありがとうございます m(_ _)m
そんなに画期的なものではありませんので、
もしかしたらガッカリされてしまうかもしれません(^^;
(すでに、ご存知の可能性もあります)
そうなってしまったら、すいませんです。。
けっこう長くなると思いますが、
あまり期待しないで暖かい目で見てやってださい。
コメントありがとうございます(^^)
上のK.Yさんへのレスにも書きましたが、
そんなに画期的なものではありません(^^;
(どこに似たような記事もあると思っています)
しかし、今後、保守層に立ちふさがるであろう
障害になるとは思っています。。
けっこう長くなると思いますが、
暖かい目で見てやってください m(_ _)m
はじめまして、こんばんは。
現実・事実に基づいた言動をしないと
相手を追い詰めるつもりが逆に足元を掬われてしまいますものね。
反論することと罵倒することは違うのにそうしている方をみると
どっちもどっちだと思われても仕方ないと思います。
正確に反論することはしっかりした証拠があっても難しいことです。
(性格的なものや記憶力、コミュニケーション能力なども障害になると思います)
そういう中で、このようにブログで意見を発信されている管理人様を拝見すると
私も甘えずに頑張らねばと思います。
明確な証拠を出せなくても疑問を提示することはできますし。
ほんの少し前までお花畑の住人でしたのでまだまだ勉強中ですが、
適度に休憩をとりつつ、頑張りたいと思います。
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます m(_ _)m
>現実・事実に基づいた言動をしないと
>相手を追い詰めるつもりが逆に足元を掬われてしまいますものね。
>反論することと罵倒することは違うのにそうしている方をみると
>どっちもどっちだと思われても仕方ないと思います。
すばらしいですね(^^)
みたらし団子ブーム到来中さんのような方が
増えていくことを願ってやみません。
確実に反駁される主張は支持拡大ができないどころか、
保守層にダメージとして蓄積されてしまいます。
「なんだ・・・あいつら嘘を言っているのか」と・・。
それが、黙認され、事実として広まれば広まるほど、
反駁された時に降りかかってくるダメージは大きいものとなってしまいます。
「身から出た錆」にならないようにしたいですね。。
この漫画絵ではないですが、「特亜以外は賛同している」類は何度か見たことがあります。
けれど私は全く信じていませんし、リアルで出合う保守思想の人達もここまで言ってるのを聞いたことはないです。
日本自身がそうですから他のアジア諸国が「戦勝国側価値観に引っ張られるのは当たり前」と諦観含めてそう思っています。
特亜以外のアジアでは一部、実際に戦前日本に好意的な人は確かにいます。
そういう「戦勝国史観でない」層は日本よりは少ないでしょうけれど、戦中世代の祖父母などから実際に体験した日本軍の姿を聞いて好意的になっている人もいると聞きます。
けれど靖国参拝についてはまあどうでもいいという人が大多数でしょう。特に反対の声を上げることもないという。
世界中が大戦の戦勝国史観に冒されている事を見つめ直す事も必要だと思います。
けれど同時にネット上で派手に目立つこういう楽観的決めつけが保守層に蔓延している訳でもないようにも思います、特に年配層はそうです。
サイト運営の参考にさせて頂きます。
現在、体力に問題があり、
あまり返信文を書くことができない状態です。
しかし訪れる方の意見は勉強になります。。
コメント頂き、どうもありがとうございました m(_ _)m
現在体調が悪く、返信文を書くのが難しい状態です。
しかし、ご意見ありがとうございます。
サイト運営の参考にしたいと思います。