2014年02月12日

若者は田母神を支持しているのか?

昨日、“ネット保守”評論家、古谷経衡さんの記事を紹介しましたが、その古谷さんが新たに「若者は本当に田母神氏を支持したのか?」という表題の記事を発表しておられます。


これも興味深い内容でしたので保守層の方は読むことをおすすめしますが、長い記事ですので、例にならって私が読む際に記したメモ書き(要約)を記しておきます。
大まかな内容がわかるはずです。


ただ、昨日、当サイトに古谷さんについての投書がありました。
古谷さんは「保守派からみて胡散臭い」という説もあるようです。。
そこのところは割り引いて読まなければなりません。


田母神氏に投票した有権者の年代構成が、舛添氏、細川氏よりも若い、というのは各種調査で判明しつつあるので疑うべきものではない。しかし、これを以って「20代の若者(ネット世代)の多くが右傾化/正常化した」という論調には、大変強い違和感を感じざるを得ない。

こういった議論の多くは、世代別の投票率を勘案に入れていない場合が多い。もし20代の「過半数」が一票を投じ、さらに田母神氏に票を投じたのであれば、こういった「若者の右傾化/正常化」の理屈は一応筋が通っている。

しかしもし20代のうち、ごく少数しか投票にいかなかった場合、その結果をそのまま「若者の意思の象徴」として捉えてしまうことに問題はないのか。

『東京都内の20代の有権者数は約157万人(東京都選挙管理委員会)』と『20代の投票率は「25.15%(根拠はURL参照)」』の2つの数字によって計算すると、約39万人が実際の20代の投票者であるということになる。

「20代における田母神氏への投票者は24%(朝日新聞出口調査)」であるから、約9万5千人の20代が田母神氏に一票を入れたことになる(394,855×0.24=94,765)。田母神氏の得票総数は61万票だから、田母神氏の得票に占める20代の割合は約16%となる。

各世代を同じ計算式に当てはめる、グラフ化したものが以下である。

20140211-00032569-roupeiro-001-25-view.jpg

他の候補よりは、20代、30代の支持比率は高いことは間違いないとしても、「田母神支持の主力が20代の若者であった」というのはちょっと飛躍しすぎかなと思う。これを見てもわかるように、田母神票の中心は30、40代であり、20代の支持数は50代と大差ない。

私が2013年春に刊行した著書『ネット右翼の逆襲 嫌韓思想と新保守論』(総和社)の中で、「ネット保守」1,000人近くに独自の調査をした結果、その平均年齢は「38歳強」と出た。私の調査した大規模なデータと、今回の田母神票の世代構成は驚くほど似通っている。

「ネット保守」の中心は30代、40代が主力であり、比較的富裕な中小の自営業者を中心とする都市部の中産階級である、というのが私の長年の持論であるが、今回の都知事選挙における田母神候補の得票分析は、この私の「ネット保守」の自説を補強するものになったことは間違いない。

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『0.25(20代の投票参加者→25%)×0.24(田母神氏への投票率→24%)=0.06(6%)』の計算により田母神氏へ投票したのは、20代全体の内の6%となる。
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この計算に従って、各年代別の候補者投票率を表にしてみた。

朝日新聞の出口調査に基づいた各年代別の投票状況%.jpg
朝日新聞の出口調査に基づいた各年代別の投票状況%

これを観ても分かるように、世代別の投票率を勘案すれば、田母神氏への得票数は20代がことさら多いというわけではない。寧ろ世代的には、30,40代を中心にほぼまんべんなく出力している、とも言える。

唯でさえ少ない母数の内、その一部に有意な差が見られたからと言って、その結果を「若者全体」に援用するのは余りにも雑な議論である。

少なくとも20代の投票率が、50%を超えてから判断しなければならない。20代で投票所に行くのはマイノリティ(20代全体の内の25%)である。

この国の若者は、相変わらず政治に無関心か、関心があっても日々の業務や学業に忙しく、選挙に行くどころの状況ではない、というのが「正直な若者像」であるといえる。

更に、そのマイノリティの中で田母神候補に投じたのは更にマイノリティ(20代全体の内の6%)である。20代全体の内、田母神氏に投票したものは、わずか6%なのである。4月に上がる消費税率より低いではないか。

よって、左による「若者の右傾化」は事実誤認の過大評価であり、右からの「若者の(保守的な文脈での)正常化」は願望に基づく過大評価である、と結論するものである。

[若者は本当に田母神氏を支持したのか?]
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20140211-00032569/


青文字で強調した部分は、古谷さんが太字で強調した部分であり、私が強調したわけではありません)


昨日も書きましたが、一部あやしい気もしますが(^^;、おもしろい分析ではあります。。
参考にはなるでしょう。


なにか書こうかとも思いましたが体力的にキツいので、これで終わります(^^;


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posted by K_美樹 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット保守 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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