2013年12月05日

バランサー外交は有り得ない

中国防空識別圏問題で日本が慌しくなっていますが、韓国でも混乱が起きています。


 中国が新設した防空識別圏に韓国と管轄権を争う東シナ海の暗礁、離於島(中国名・蘇岩礁)上空を含めたことで、中国を重視し米中間の均衡を目指してきた朴槿恵政権の外交政策に国内から批判が出ている。韓国は識別圏の修正を求めたが中国は拒否。朴政権は識別圏を離於島まで拡大する案を検討するが、日中との摩擦は必至で、難しい判断を迫られている。

 「中国に後ろから撃たれた」。韓国日報は2日、中国の一方的な識別圏設定をこう表現。その上で、「日米と中国が北東アジアの覇権をめぐりぶつかる中、韓国外交は混乱に陥っている」と朴政権を批判した。

 韓国は識別圏を拡大する計画を3日に予定された政府と与党の協議で確定する構えだったが、突然延期した。米国が韓国の識別圏拡大に反対しているためとの観測も出ている。(共同)

[韓国メディア「中国に後ろから撃たれた」 朴政権の中国重視に批判]
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131203/frn1312031830008-n1.htm



「中国に後ろから撃たれた」・・・ですか。。


パククネさんの対中外交は大成功で、習主席に「老朋友(古くからの友人)」と呼ばれ、破格の待遇を受け、
「中韓関係の今後20年の発展の礎を築いた」
はずだったのですが・・・韓国メディアも忙しいですね(^^;


[朴大統領の訪中は大成功!「今後20年の発展の礎を築いた」]
http://news.livedoor.com/article/detail/7816606/


韓国メディアからは、
「バランサー外交、米中対立下では実現困難」
という報道も出てきています。。


韓国国内の専門家にも、バランサー外交に疑問符を投げかける方が居るようですね。


韓半島(朝鮮半島)を取り巻く現在の状況については、かつての中国の明・清交代期、あるいは旧韓末(朝鮮王朝時代末期)にも匹敵する大きな変化の時代になぞらえる見方もある。

 ソウル大学政治外交学部の鄭在浩(チョン・ジェホ)教授は「わが国が置かれた立場は(米中の間で)サンドイッチのようになりつつある」とした上で「今後、わが国にとってはさらにジレンマが大きくなるだろうし、これまで追求してきたバランス外交では対応し切れない困難な状況に直面するだろう」と予想した。

 専門家の多くはまず伝統的な韓米日三角同盟への復帰を急ぐよう提言している。峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は「米中の双方とうまくやっていくのは限界がある。米国を通じて中国をけん制する『以米制中』にむしろ力を入れねばならない」と述べ、さらに「大きなチャイナ・フィア(中国への恐怖心)を抱く一方で、中国が最後まで韓国に良くしてくれると期待するのは錯覚だ」と主張した。かつて政府で外交安全保障政策を担当したある元官僚は「中国は覇権競争に乗り出しており、今後も(防空識別圏問題のような)『挑発』を続けてくるだろう」「韓国政府としては日本と米国の衰退を放置するのは良くない。とりわけ中国に対する日本のけん制力を生かしておく必要がある」と提案する。==中略==

 今後、韓国が米中両国の間でバランスを取るのは一層難しくなる上、この状況は当分続くと予想されるため、何らかの懸案が生じた場合、誰も異議を唱えることができない国際的なルールや原則に基づいて自らの立場を定め、これを守っていくことが望ましいと専門家たちは指摘する。==以下略==

[韓国が目指すバランサー外交、米中対立下では実現困難]
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/02/2013120201186.html



韓国国内の専門家の意見も割れているようですが、アメリカと韓国はれっきとした同盟国(米韓同盟の方が日米安保よりも長いです)ですので、本来、バランサー外交なんて口に出してもいけないのですよね(^^;


古今東西の戦略書において、基本的には『中立は最も愚かな戦略である』とされています。


孫子、クラウゼヴィッツ・・・まぁ何でもいいのですが、ここでは日本の山鹿流兵法(孫子がベース)より引用してみます。


現実には、中立を保つのは至難のことで、ありえないといったほうが正しい。
中立があるとすれば、それは理念や理想の中にだけあるといえようか。==中略==

敵諸国に囲まれた状態で、一方的に「中立」を宣言すると、その安全は保障されるか。答えは、ノーである。
中立国は潜在的な敵であり、自軍が取らなければ、必ず敵となる。
そのため、一方的に中立を宣言しても、拮抗する力関係の中では、草刈り場となってしまう(戦略においてはまず弱いところを攻めるのが原則)。==中略==

中立は、周囲の力関係によって変化するものである。
中立だけにこだわっていると、やがて戦いの勝者に攻められることになる。
また中立は、対立する両者が和睦すれば、仲間はずれにされるが、両者の草刈り場と化す恐れがある。==中略==

交通や流通の要所にある所、戦略的に重要な所は、中立的な立場になることは許されない。



中立というのは勝者からも敗者からも恨まれる可能性があるのですね。
織田信長と浅井・朝倉に挟まれた比叡山は態度を明確しなかったため、信長に皆殺しにされました。


『交通や流通の要所にある所、戦略的に重要な所は、
 中立的な立場になることは許されない。』

『現実には、中立を保つのは至難のことで、
 ありえないといったほうが正しい。』


上記のニュースによりますと、現在の朝鮮半島は
「かつての中国の明・清交代期、あるいは旧韓末(朝鮮王朝時代末期)にも匹敵する大きな変化の時代」
とのことです。


現代において皆殺しということはないでしょうけれど、地政学的・経済的に不安定な韓国が大国の有形無形の攻撃に対抗できるでしょうか・・。
また、狂気の王国、中国が皆殺しに準ずるような異常行動に出る可能性も、まったく無いとはいえませんね。。


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posted by K_美樹 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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