2013年12月04日

米国、日中仲介に方針転換か

うーーん、中国防空識別圏問題で日本とアメリカの足並みが揃いません・・・。


軍事評論家の北村淳さんが日本と中国の対立が本格化した場合、アメリカは手を引く可能性が高い(というより現実的に援護は無理)という主張されていましたが現状を見ていますと穿った見方ではないのかもしれませんね。。


 安倍晋三首相は1日、中国が東シナ海で設定した防空識別圏への米政府の対応に関し、視察先の岩手県釜石市で記者団に「民間航空会社にフライトプランを(中国側に)提出するよう要請したことはないと、外交ルートを通じて確認している」と述べた。

小野寺五典防衛相も同日のNHK番組で、同様に指摘した上で「米政府は日本と同じスタンスを取っている」と語った。

 米国務省は11月29日、「外国政府が出した航空情報と一致して飛行することを一般的に期待する」との談話を発表、民間航空会社による中国当局への飛行計画通知を容認した。

 首相らの発言は、米政府が明示的に要請はしていないことを指摘し、航空各社に飛行計画を提出しないよう求めた日本政府との間で、足並みに乱れがないことを強調する狙いがあるとみられる。

ただ、両政府の対応が割れているのは明らかで、安全運航を最優先する国内航空各社から不満が出る可能性もある。

 首相は記者団に「今週訪日するバイデン米副大統領としっかりと協議し、日米で緊密に連携を取りながら(中国に)対応したい」とも述べ、3日の会談で日米の結束を確認する意向を示した。 

[民間機対応「日米は一致」=安倍首相・小野寺防衛相が強調−中国防空圏]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131201-00000023-jij-pol



一応、表向きは「スタンスは一致」ということなのでしょうが、どう考えても認識に差があるのは事実です。
日本は「飛行計画通知を出すな!」と明言しているわけですから。。


>ただ、両政府の対応が割れているのは明らかで、
>安全運航を最優先する国内航空各社から不満が出る可能性もある。


一部、誤報の噂もありましたが、すでにアメリカの民間航空会社は飛行計画を提出しており中国外務省からは賞賛のコメントが発表されています。


 【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は2日の記者会見で、米民間航空会社などが中国の設定した防空識別圏通過に当たり飛行計画を提出したことについて「東シナ海空域における飛行の秩序と安全維持に向け、中国と協力していこうとする建設的な態度を示すものであり、称賛する」と歓迎する考えを示した。

 一方で飛行計画提出に難色を示す日本については「問題を政治化するたくらみがあり、民間航空分野での協力にプラスにならない」と強く批判。日本を一方的に非難することで、防空識別圏の対応をめぐる日米の連携にくさびを打ち込む狙いがあるとみられる。

 洪副局長は日本に対し「誤ったやり方、根拠のない非難を停止してもらいたい」と述べ、飛行の安全維持のため中国側と協力するよう重ねて訴えた。

[米の飛行計画提出「称賛」=日本は「問題を政治化」―中国]
http://megalodon.jp/2013-1204-1608-23/news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-131202X249.html



『東シナ海空域における飛行の秩序と安全維持に向け、中国と
 協力していこうとする建設的な態度を示すものであり、称賛する』


この様なコメントが出せてしまうのですから日米に温度差があるのは確実です。
珍しく日本が、はっきりとした態度を示したのですから、アメリカさんとしても本来はやり易いはずなのですが・・。


とは言いましても極論をいいますとアメリカとしては日中が対立するのはメリットがあるのですが・・。
――2位と3位が潰し合ってくれれば嬉しいのは1位ですね・・。
  アメリカとソ連の冷戦で日本は得をした、とも言われていますね。――


        *        *        *


『中国防空識別圏:米国、「一部容認」に方針転換か』
という報道も出ています。(ソース元がアレですが・・)


 米国のバイデン副大統領が3日、中国・日本間の「危機管理体制」の必要性に触れたことをめぐり、韓国政府内部から「米国は防空識別圏について、従来の『現状維持』を目指す政策から一歩後退したのではないか」という声が少しずつ漏れてきている。中国の一方的な防空識別圏発表に対しB52爆撃機を派遣するなど、強硬に対応してきた米国が、中国との衝突を避けるため現実的な状況管理戦略へと方向転換したわけだ。一部には、中国の奇襲的な勝負手が取りあえず通用したのではないか、という見方もある。

 韓国政府の関係者は3日、本紙の電話取材に対し「米国は、確固たる『現状維持』政策から後退し、中国の要求をある程度認めようという方向に進むようだ。中国が宣言した防空識別圏をそのまま認めるはずはないが、合理的な調整案を作りたいという意味」と語った。

 外交部(省に相当)のある当局者は「中国が防空識別圏を撤回する可能性は低いと判断した米国は、従来の防空区域にこだわるよりも、衝突の危険を最小限に抑える方向へと進むようだ」と語った。

 ソウル大学の全在晟(チョン・ジェソン)教授は「中国と長期間にわたって軍事的に対立する余力のない米国が、日本との同盟を損なわない範囲で一歩下がった。民間航空機の運航および軍事作戦時の相互通報や了解を求めるという形で中日が妥協するよう、仲介を行う可能性がある」と語った。

[中国防空識別圏:米国、「一部容認」に方針転換か]
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/04/2013120400755.html?ent_rank_news



以下の考え方は、北村淳さんの主張と同じ前提のもとに語られています・・。


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ソウル大学の全在晟(チョン・ジェソン)教授は

「中国と長期間にわたって軍事的に対立する余力のない米国が、
 日本との同盟を損なわない範囲で一歩下がった。
 民間航空機の運航および軍事作戦時の相互通報や了解を
 求めるという形で中日が妥協するよう、仲介を行う可能性がある」

と語った。
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北村さんは「日中が衝突した場合、アメリカの援護は期待できない」という主張をされていますが、もし日米同盟を前提にしたストーリーが成り立たないのであれば、日本は厳しくなります。。


<関連記事>

[日本は中国軍に完敗する]
http://3gensoku.seesaa.net/article/378262558.html

[日中の衝突、日本に勝算なし]
http://3gensoku.seesaa.net/article/381582226.html


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posted by K_美樹 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国防空識別圏問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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